【前編】「水55円」のミンナカが突きつけた現実。なぜ最強のセブンイレブンが「みそきん」を入荷できないのか?

コンビニ経営論

■ 55円の水、98円のおにぎりの衝撃 今、話題のコンビニ「ミンナカ」。水が55円、おにぎりが98円。 なぜこんな価格が可能なのか? 理由は明白です。 彼らは、大手コンビニが一番お金をかけている**「物流(運ぶコスト)」と「商品開発(会議コスト)」を捨てたからです。 店で作るから運ばない。社長が決めるから会議しない。 つまり、「巨大なシステムを維持するコスト」がゼロ**なのです。

■ 私たちが背負っている「見えないコスト」 翻って、私が愛するセブンイレブン。 私たちのおにぎりが高いのは、お米が高いからだけではありません。 「全国2万店に、均一な品質で、1日3回配送する」という、巨大なシステム全体を食わせるためのコストが乗っているからです。

これまでは、そのコストを払ってでも「セブンにしかない価値(圧倒的な商品力・調達力)」がありました。 しかし、最近その雲行きが怪しいのです。

■ 「みそきん」の発注上限が示すもの 象徴的なのが、大ヒット商品「みそきん」です。 あれだけ売れると分かっているのに、店には「発注上限(2ロットまで等)」がかかります。 昔のセブンなら、メーカーに「全店に行き渡るだけ作れ」と言える圧倒的なバイイングパワーがありました。 しかし今は、コンプライアンスや働き方改革で、メーカーの生産都合(上限)を受け入れざるを得ない。

「高いシステム維持費」を払っているのに、肝心の「調達力」が弱まっている。 これが今の現実です。 では、弱体化したシステムの中で、現場はどう戦えばいいのか? 次回、私の考える「あるべき役割分担」についてお話しします。

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