AIは「魔法の杖」か、ただの「自己満足」か? 現場の成果に繋がらない理由。

社長の着想日誌

1. 成果に繋がらない「自己満足」の正体

巷で話題のAI活用術には、**仕事の成果に繋がらない「自己満足」**が溢れています。

  • 「AIってこんなこともできるんだ!」と、技術の凄さだけで終わる。
  • 派手な機能(アニメ作成、動画要約など)を試したが、「で、うちの店の実務で何に使うの?」となる。

私はこれを**「機能の過剰供給」と呼んでいます。AIは「あれもできる、これもできる」と便利さを誇示しますが、目的が明確でない社長にとっては、「できることは多いけど、あなたのために何もできないよ」**という状態になってしまいます。

2. 魔法の杖に期待する社長の「目的地不明」問題

現場の社長がAIを「魔法の杖」だと誤解してしまうのは、情報発信側が「手段」ばかり強調するからです。

「AIが、これまでまとめられなかった30分の動画を要約できますよ!」 → 「で、それでお店の売上や人件費はどうなりましたか?」

これが現場の社長の正直な疑問です。

これはまるで、旅行の手段ばかりを並べ立てる状態に似ています。新幹線、飛行機、高速道路…と手段は豊富でも、**社長が「東京に行きたい」という目的地を定めていなければ、どの手段を選んでも意味がありません。**むしろ、「沖縄にも行ける」「北海道にも行ける」と選択肢が増えるほど、行動できなくなってしまいます。

3. まず決めるべきは「何をしたいか」という目的

AI導入の最初のステップは、AIの機能を知ることではありません。

「あなたが、まず何をしたいと思っているのか?」

その目的を明確化することです。

  • 「毎日手書きの日報を、1分で終わらせたい」
  • 「従業員のシフト作成時間を、今の半分にしたい」
  • 「商品を発注しすぎて廃棄ロスで怒られたくない」

この**「個人的な願望や現場の悩み」**こそが、AIを動かす最強の羅針盤になります。目的が明確であれば、AIに「こんなんしたいと思ってるんやけど」と問いかけるだけで、AIはそれを達成するための最適な手段を提案してくれます。

4. AIを「優秀な助手」として定義する

AIは「魔法の杖」ではありません。AIは、社長の頭の中にある**「願望」と「現場」を繋げる、優秀な助手**です。

AIを導入するということは、最新の技術を勉強することではなく、「社長の思考を現場の言葉に翻訳してくれる人」、**「現場の『面倒くさい』をすべて引き受けてくれる雑用係」**を雇うのと同じことです。

華やかな機能に惑わされず、まずは現場の地味な悩みからAIにぶつけてみてください。地道な改善こそが、最も確実な成果に繋がります。

5. 結び:成果は地味な「一歩」から生まれる

自己満足で終わらせるか、成果に繋げるか。その決定的な違いは、「何をしたいか」という目的地を、AIに頼らずに自分で決めているかどうかです。

社長の「小さな願望」から生まれた改善策こそ、会社に大きな利益をもたらします。

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