【株主への直訴・前編】素人は「戦略」を語り、プロは「兵站」を整備する。100円おにぎり戦争で現場が全滅する前に、本部が果たすべき「役割」の話。

コンビニ経営論

■ プロローグ:熱狂なき「新戦略」


最近、ニュースや決算発表で、セブン-イレブン本部の勇ましい言葉が踊っています。 「低価格路線への転換」「100円ショップに対抗する商品群の拡充」。 そして、その象徴として投入されたのが**「100円台の冷凍おにぎり」**です。
経済メディアやアナリスト、そして現場を知らない株主たちは、これを好意的に受け止めているかもしれません。 「なるほど、インフレで財布の紐が固い消費者を狙う、素晴らしい『戦略』だ」と。
しかし、創業から25年、泥水をすすりながら現場でレジを打ち続けてきた私から言わせれば、そんなものは「戦略」の名に値しない。 いや、はっきり言いましょう。 これは、**「現場の兵士に弾薬を持たせず、素手で敵陣に突っ込ませる特攻命令」**に過ぎません。
なぜ、私がここまで激怒しているのか。 それは、今の経営陣が「戦略」という言葉に酔いしれ、商売において最も重要な**「兵站(へいたん)=ベース」**を完全に無視しているからです。


■ 第1章:「戦略」と「兵站」の決定的な違い


以前、私は自身のNoteで**「戦略と兵站」**について書きました。 (参考記事:戦略を語りたがる素人たちへ
ビジネスの世界では、誰もが華やかな「戦略」を語りたがります。 「100円おにぎりで客数を増やす」「アプリで囲い込む」。これらはすべて攻撃の「戦略」です。 しかし、戦争の歴史を見ても、ビジネスの興亡を見ても、勝敗を決するのは戦略ではありません。 その戦略を支え、維持し続けるための**「兵站(ロジスティクス)」、つまり「ベース(基礎体力)」**があるかどうかなのです。
今のセブン-イレブンの状況を、軍事に例えてみましょう。 本部司令官は「100円おにぎりという新兵器で攻め込め!」と号令を出しました。 確かに、この商品は冷凍なので廃棄ロスは出にくい。その点は評価しましょう。 しかし、現場という戦場では何が起きるか。
単価が安い商品を大量に売るということは、それだけ**「作業量(オペレーション)」が膨大になることを意味します。 冷凍ケースへの頻繁な補充、解凍された商品の陳列整理、レジでのスキャン回数の増加、袋詰め。 1個売って数円の利益しか出ない商品のために、時給1100円以上のスタッフが走り回る。 つまり、「売れば売るほど、現場の体力(人件費と労力)が削られていく」**のです。
本来、こうした消耗戦(低価格戦略)を仕掛けるなら、本部は事前に十分な「弾薬と食料」、つまり**「薄利多売に耐えうるだけの高収益な収益構造(ベース)」**を現場に配給しておかなければなりません。 しかし、現実はどうだ。 ベースはガタガタのまま、補給線は伸びきっている。その状態で「もっと売れ、もっと働け」と鞭を打つ。 これを「素人の指揮」と言わずして何と言うのでしょうか。


■ 第2章:フランチャイズとは「舞台と踊り子」である


ここで改めて、フランチャイズビジネスの「本質」を問いたい。 フランチャイズとは、本部と加盟店の高度な**「共同作業」であり、明確な「役割分担」**によって成立するビジネスモデルです。
私はよく、これを**「ダンス」**に例えます。

  • 本部(フランチャイザー)の役割: 最高に踊りやすい「舞台(ベース)」を作り、照明を当て、観客(市場)を集め、音楽(システム)を整えること。
  • 加盟店(フランチャイジー)の役割: その舞台の上で、最高のパフォーマンス(接客・販売)で「ダンス」を踊ること。

これが、あるべき姿です。 本部が強固な「ベース(舞台)」を用意してくれるからこそ、我々加盟店は安心して「戦略(ダンス)」に集中できる。 かつて、鈴木敏文氏が率いた時代のセブン-イレブンには、この信頼関係がありました。 ATMを導入し、公共料金収納を始め、セブンプレミアムを作った。これらはすべて、加盟店が稼ぎやすくするための「舞台装置(ベース)の強化」でした。
しかし、今の経営陣は何をしているか。 舞台の床は抜け落ちそうで、照明も消えかけている。 それなのに、「おい、もっと激しく踊れ! 客を呼ぶために100円で踊り続けろ!」と怒鳴り散らしているだけです。 舞台(ベース)を作るという自らの責任を放棄し、踊り子(加盟店)の根性だけに依存している。 こんなものは共同作業ではありません。ただの**「搾取」**です。


■ 第3章:現場は「ベース」の崩壊を予感している


「100円おにぎり」そのものが悪いと言っているのではありません。 インフレ時代において、低価格商品が集客のフック(誘い水)になることは、現場の私だって理解しています。
私が問題視しているのは、**「そのフックを支えるだけの太い糸(収益源)がない」**ことです。 低単価商品で客数が増えれば、レジ待ちの列は伸び、スタッフは疲弊し、店内の清掃やサービスレベルは低下します。 結果として、質の良い顧客が離れ、店は荒れ、ブラックバイトのような労働環境だけが残る。 これが「ベースなき戦略」の末路です。
もし本気で「100円戦争」を勝ち抜きたいのなら、本部は加盟店に対し、その薄利多売のダメージを完全に吸収できるだけの**「新しい収益の柱(ベース)」**を提供しなければなりません。 おにぎりを売るために汗をかく分、別のところでは「汗をかかずに儲かる仕組み」を用意する。 このバランス感覚こそが、プロの経営です。
では、その「新しいベース」とは何か。 実は、現場は5年も前からその答えに辿り着いていました。 本部が気づかないふりをしている間に、我々は必死に模索し、一つの結論を出していたのです。
それは**「モノを売るのをやめる」**という、コペルニクス的転回でした。
(後編へ続く)
 
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